このたびの東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
被災地の方々が一日も早く元の生活に戻れますようお祈り申し上げます。

12,13日とは、休日と云うこともあり、かなりの時間、テレビを見ていました。

津波に襲われた後の街の様子は、私の想像しうる可能性を遙かに越えたものであり、街一つが土泥に飲み込まれてしまう。
車が家が、嘘のように流れていく様子。

それは、現在が破戒されただけではなく、累々と築き上げてきた人の営みという過去から現在を破戒し、これからという未来を破戒し尽くさんという巨大な力で、なんと、人とは、文明とは脆いものかと、改めて知らしめられたように思います。

また、福島では原発の放射能漏れという事態が勃発し、ある意味、正常に稼働しているときの原子力は扱えても、一度、「正常」が崩れてしまえば、原子力は人に扱いきれないものになってしまうという事実を目の前に突きつけられたように思います。
正確な対応を、時間との勝負で行使して行かねばならない状況下で、意思決定が出来ず、後手に回る対応、人という存在の現実を把握してしまった気がします。

私やその上の世代は、高度成長、バブルといった時代を経験し、とにかく突き進み、壁にぶつかれば、その時、初めて考えればよい、案外、うまい方法が見つかるだろうと云う、何処か、楽観的なところがあります。
しかし、自然の巨大な力の前では、そんな楽観など木っ端微塵に潰えた、潰えるものだということを、骨の髄まで気づかされました。

TOKYO FMを通じて、被災地域のFM放送を聴くことが出来ます。

一過性でなく、長い目でこの震災や、起こったこと、注視続けていただきたいと願っております。